4人の宇宙飛行士を乗せてケネディ宇宙センターから発進した一隻の宇宙船が、およそ6か月の宇宙飛行を経て、地球への帰還を目指していた。船長のテイラー(チャールトン・ヘストン)は準光速航行のハスライン理論に従って、船内時間が1972年7月14日、地球時間が2673年3月23日であることを確認した後、睡眠薬を注射して他の3人と同じように冬眠状態に入った。
何らかのトラブルが発生し、宇宙船はとある惑星の湖上へと不時着水した。着水と同時に冬眠装置が自動的に開き、テイラー、ドッジ、ランドンの男性3人は脱出したものの、女性飛行士のスチュアートは装置の故障による空気漏れで既に死亡していた。幸いにも惑星は地球と同じような環境が保たれており、生き残った3人は沈みゆく船を離れ、ゴムボートで川を遡っていく
しかし、その惑星はなんと人間のように言語を操るサルたちが支配する恐ろしい世界だったのだ・・・
※wiki参照
ということで、猿の惑星である。いや、何が「ということで」なのかはわからないが。
いつかしっかり見てみたいと思って見飛ばしていた作品で、このstayhomeの時期に見ていこうと思い立ち、やっとこさ重い腰を上げてみてみた。
結論から言えば、すごいの一言である。すごいことはわかっていたし、シナリオ的には正直ありがちというか書きやすそうなテーマではある。
でもそれをしっかり表現しきること、米ソのなれの果てとして皮肉めいていること、衝撃ともいわれている最後、などやはり引き込まれるというか、しっかり描き切ったなという印象が強い。
正直「人間文化を他生命体から見たらどういう風に映るのか」というテーマだと思っていたが、それ以上に皮肉めいていた。
当然その当時の流れとか雰囲気なんてもんはわからないけども、これはもうはっきりと映画という形はとるけれども主張しないといけないよな、っていう領域まで来ていたんだろうな。このままいくと我々ってこうなってしまう恐れがありますよ、っていうテーゼ。
今の映画で確かにここまでできるのかって言われたらわからないな。炎上とか言われかねないし。
ところどころ、日本語的に笑わしてくるところもあるのだが(猿真似とか人聞きが悪いとか)そこも含めていい映画ということなんだろう。絶対笑ってやるものかって思ったけど。
SFであり、アクション的でありながら主張できているというのがすごくおもしろかった。