どうも、こびとです。
友達に「顔に何か書いて?」とお願いしました。
亀
と書かれました。なぜだ?
ずっと読みたかった作品で森見登美彦さんの『夜は短し歩けよ乙女』がありました。
読もう読もうと思っていたのですが、なかなかまとまった時間が取れず。。
最近ようやく読むことができたので、その感想を。
あらすじ
黒髪の乙女にひそかに想いを寄せる先輩は、京都のいたるところで彼女の姿を追い求めた。二人を待ち受ける珍事件の数々、そして運命の大転回
まずすごいなって思ったのは
先輩と黒髪の乙女の名前が一切出ないこと。さらに内容は恋愛系のコメディ小説と呼べるのにファンタジーあること。
このあたりのテイストが独特。
そして、森見登美彦さんの独特な言い回しが面白いですね。
一つのことを言い表すのに3行くらい費やす言い回しが面白く好きでした。
それを厨二的、と評しておられる方がいましたが、確かにわかる気がします。
天然のすばらしさ
「一人称で天然を書き上げた素晴らしさ」というコメントを残しているそうです。
確かに「一人称で天然を書く」ことは非常に困難ですよね。
天然の人は自分が天然だとわからないので、それを天然の文章として書くことはできません。言われてみると確かにそういう素晴らしさのある文章でした。
評価するなら
結構好き嫌いが分かれる文章だと思います。
ポップ感がある文章が好きな方なら割かしスラスラ読めると思いますが、逆にポップ感よりも重厚感だったり、しっかりとした小説が好きな場合はあまりお勧めできないですね。
しかし、これが森見登美彦さんワールドなんだ、という点で読んでみるというのもいいのではないかと思ったりもします。