老舗が醸し出す伝統の味か
ちょっとそれっぽい見出しにしてみた。
だって「神田まつや」だもの、それらしくしなくちゃってところだ。
老舗とか名店って言葉がふさわしいそば屋で
初代のポケモンで言ったら、リザードンとかカメックスとかそういう感じ。
なんでポケモンで例えたんだろうか。
でも、関東の人にとってはそれほどのそば屋だと思う。
行けばそれなりの話題にもなるし、業界の方も肩入れする人が多いと聞く。
別に味が格別いいわけじゃないんだけど(僕のバカ舌ではわからないです、すみません)、江戸の粋とか江戸っ子のそば食いみたいなものが肌感覚でわかる店だ。
その店がカップ麺を出す(監修)って聞いて驚いた。
時代の波には逆らえまい、というやつか。
サザエさんがスマホ持つみたいな感じだろうか。あの人24,5だしな、今じゃ共働きしてないのがおかしいくらいだ。
関西は申し訳ないがほとんど行ったことがないのでわからないのだが、
江戸のそばは辛いという。それはそばつゆが辛口なのだ。
おそらく、この『神田まつや 鶏南ばんそば』も辛いだろう、想像はできるがいったいどれほどの味わいなのか、いただきます
実食
ゆず七味という後入れ七味がついている。
なるほど、ゆずの香りを利かすことで鶏の脂感を減らそうという作戦だろうか。
ゆずにはいろいろな効用があるが、そばとの相性も抜群だし、これはいいぞ。
ということで出来上がり後に混ぜて
こんな状態。
やはり汁は濃いめ。
飲んでみると、味わいも思った通りの醤油が強い濃い出汁。
でも嫌な感じはない。むしろ、ああ江戸っぽいなと思わせる味わい。
具材の鶏はごろっとした感じ。
揚げている感じがちょっと余計かも。
いっそ、鶏団子とかにしちゃった方が美味しかったと思う。
ネギは結構おいしかった。ややとろみがあって一筋縄ではいかない感じ。
そばとの相性も良く、全体的なまとまりはすごくいい。
評価40点<100点満点中平均30点>
まとまりはすごくよかった。
ただ、やっぱり老舗の味というかそういう感じが強かった。
まずいわけじゃない、でもそれがカップ麺にふさわしいかという点で点数が伸び悩んだ。
カップ麺に求めるものは何だろうか、老舗だろうか。
否。そこには手軽さであり、うまさであり、驚きであり、価格であり、新たな味わいであり、そして開発の苦悩だ。その部分がわかるほど、私は高い点数をつけたい。
老舗は老舗の強さみたいなものがあって、それはお店でしか味わえない素晴らしさだと思う。ぜひ店舗に行きたい。