ストーリー
マンハッタンに暮らすホリー・ゴライトリーは華やかな世界に生きるパーティーガール。ちょっと天然でいつでも自由気まま。富と贅沢が大好きで、お金持ちの男性との結婚を夢見ている。そんな彼女は心が沈むと、5番街にある高級ジュエリー店「ティファニー」のウインドーを眺めつつパンとコーヒーを手にして、朝食を取って気分を和らげている。ある日、ホリーが暮らすアパートに作家を自称するポール・バージャクが引っ越してくる。ポールの姿に何年も会っていない弟フレッドの姿を重ねたホリーは、すぐに彼と仲良くなる。そして二人は、お互いの性格に戸惑いながらも、無意識のうちに惹かれあっていき、紆余曲折の末彼女は真実の愛に気づき、二人は結ばれる。
評価65点<100点満点中平均30点>
もともとトルーマン・カポーティが書いた話を映画化した作品。
オードリー・ヘプバーンとジョージ・ペパード。
自由気ままに生きるホリーと自称作家のポール、その愛を描いた作品だが
まずこの時代の作品として考えると技術レベルとか脚本も人々を賑わしたんだと思う。
ただ、今の時代となってみてみるとありがちというか、まあ、この作品に感化されて作られた作品も多いんだろうが、フーンって感じ。
ちょっと映画にするとテンポがくて置いていきがちな部分も見えたな。
最後のほうとか急激に二人が喧嘩して急激に暑い抱擁って感じだったし。
愛は突然に、的な部分が多くありすぎる気がする。私の愛の経験値がなさすぎるのかもしれないけど。
でも、例えば日本の月9的手法ならば
・自由気ままに生きるホリーとそれを微笑みながら見ている人たち
・それに対して「君は自由すぎるんだ。もっと自分を大切にしろ」と怒るポール
・「私が楽しいのの何がいけないの?納得できないわ!」と怒るホリー
・しかし、後ほど痛い目を見てしまうホリー
・ポールの言葉を思い返す
・ああ、これが愛だわと気づく
・暑い抱擁
こんな感じだろう。
このあたりの内容が最後の数分でやってくる。やっぱり『ティファニーで朝食を』は
早すぎる気がするのだが、それは月9手法に我々が染まりすぎてしまっているからだろうか。愛というのはファーストコンタクト、そして形になるのは数分でいいのかもしれない。
こんな感じの愛情表現が今後どうなっていくのかも楽しみながら洋画を見るのも楽しいのかもしれない。