リッチ系の新作、ウニをいただく
いや、楽しみだ。
カップヌードルのリッチシリーズといえば、フカヒレだったりスッポンだったりと高級食材っぽさを出す挑戦系ヌードル。
今回は贅沢食材のウニにチャレンジということで、私も気合を入れた。
いやだって、フカヒレとかスッポンって食べたことないけど、ウニは多少は食べたことある。
ということはだ、
「これはウニだ」とか
「これはウニではない」とか判断を下せるというもので、この点、今回の私はちょっとだけ高みの見物。
いつもはだいたい3分だが、今回はきっちり計ったししっかり混ぜて食べるという気合の入れ具合。さて、リッチヌードルのお味を頂こう。
実食
スープは濃厚バターのクリーミーなホワイトソース系。この手のタイプのカップヌードルは意外とおいしい。北海道ミルクとか結構ゲテモノ風だが食べてしまうおいしさがある。
具材はホワイトソースに合わせてか、ブロッコリーがいる。
うむ、具材のブロッコリーがすごくいい味を出しているな。
さて、ウニだ。主役はこいつだろう。
一口食べてみる。
うん?
ウニか、これは。。
ウニではないな、スープでふやけたパンといったほうが近い。
ウニ風味という奴もない、ただのスープにふやかしたパンでウニっぽさがない。
必死に探してみる。
そのまま食べる、スープと合わせて食べる、麺と絡めてみる、いろんな食べ方をしてみるが
ウニがいない。あんなに準備して、しっかり探したのにウニがどこにもいない。
しかも変に塩味を付けているせいでスープとあっていない。できるだけスープと流し込んでしまうくらいだ。ウニですらないし、ウニのせいでちぐはぐになってしまった一杯のような気がする。
評価20点<100点満点中平均30点>
残念な一品。
今度はウニだ、と意気込んだものの、スープとあまりマッチしないし、カップヌードルともマッチしていない。
シーフードとホワイトソースを合わせることはカップヌードルは慣れているはずだが、このウニとは個人的にはあまりあっていないように感じた。
私見だが(すべて私見だが)、ウニっぽさを頑張ったが、開発段階であんまりウニっぽくならなかったんじゃないだろうか。で、スープのうまみで少し逃げようとしている感じさえ受けた。
ホワイトソースで味がうすまっちまったんですよー、
たははー
みたいな。
贅沢濃厚ウニクリームって名前でウニとバターを合わせた逸品が出てきたらやっぱり本当にウニだけで勝負する気があったのか?って思ってしまうだろう、そんな感じだ。
ウニに自信があれば魚介スープで攻めることもできたはずで、それはまあ、おそらくコスト面で採算取れないとかいろいろあったんだろうが、それにしてもいまいちだな。
どうせリッチならもっと思い切ったかじ取りでよかった。
リッチにはそういう方向性を求めているのだ、お手軽とかカップヌードルらしさではなく、ああカップヌードルなのにリッチなもん食ってしまった、っていうその敗北感に似た幸福感を味わいたいのだ。
それを感じられなかったので、個人的には残念。
次回作はリッチ路線を期待したい。