キングオブチャーハンのお味
まず名前に惹かれた。
中華料理の店というのは、「美」という文字だったり「華」という文字だったりを多く使いきれいなイメージが多いが、新橋にあるチャーハン専門店はそんなことはしない。
ただのチャーハン王。それだけですべてがわかる。
いや、しかし王って来たか。すごいな、なかなか自分で王とは言わないぞ。自分でその名称を付けるのはデーモン小暮閣下くらいなもんだろう。
チャーハンの王様を名乗るその店はサラリーマンの街、新橋に店を構える。
王城は駅から近いニュー新橋ビルの地下、この迷宮のような城内の地下1Fに王室は存在している。
思えば、チャーハンというのは幅が広い料理だ。
例えば、キムチを混ぜたキムチチャーハン、海鮮と合わせれば海鮮チャーハンや海老チャーハンなんてのもあるし、豚肉と合わせて豚肉チャーハンも美味しい。
餡かけを乗せた複合タイプもいるし、とにかく単品のみならずいろんなパターンを用意しているのがチャーハンだ。
さて、そんなチャーハンの王様たる『チャーハン王』はどのような兵力(具材)で私を攻略してくるのか。テンションが上がりすぎてやや文章がおかしいな。
本日のメニューは
チャーハン王にはメニューは一つしかない
チャーハンセット980円
チャーハンとスープがついてくるということなので迷わずこれ。
あとは酢モツとか飲みメニューが少しだけ。
待っている間にメニュー脇にある食べ方の指南書をチェック。
最初は普通に食べて、次に特製ソースというやつをかけるらしい。
最後はスープと一緒に食べてくれ、ということだ。
なるほど、郷に入っては郷に従ってみるか。
実食
いや、名前だけと侮っていた。そんなことするのは私だけだろうが。
美味しい。
本当においしい。
さらさら系のチャーハンでスプーンを入れるとすぐに崩れるのだが、お米一粒一粒がしっかりと脂がコーティングされているかのような、それでいて脂っぽくなくしっかりと火が通っている。がつがつ入るチャーハンだ。いや、参った。美味しい。
スープを一口飲んでみると、これまた美味。
鶏ガラとんこつスープといった感じで、しっかりと味が出ている。
これだけでもかなりの価値があるんじゃないか?
具材はシンプルに卵とかまぼこだけ。
でも変に邪魔しないためだろうな。
その後、チャーハンに特製ソースをかける。
この特製ソース、酢醤油だ。
軽く舐めてみたら、すっごくすっぱい。でもチャーハンにかけるとまた合うんだ。
この酸っぱさがすごくいい。
軽くかけるだけでいいんだが、味が本当にガラッと変わる。
ゴレンジャーが急に巨大ロボで戦う感じ。
お前らさっきまでちまちま戦ってたのに、いきなり大味な試合になったなっていうあの感じ、、、伝わりにくいな、だいぶ。
でもすごいんだ、これ。
美味しいから食べたほうがいい。
評価80点<100点満点平均30点>
本当においしかった。
一日限定150食らしいので、気を付けてほしい。個人的には夜はほとんど並ばないで済むので、夜がいいと思う。
チャーハン専門店ってのも初めてだったし、一品しかないってのもびっくりだけど、こりゃ食べたくなるわ。
お値段と場所柄的にこの点数だが、もう少しいい場所で安ければ100点取れると思うチャーハンだった。もちろん、個人的にはこういう場所好きなんだけど、たぶん一般的にはあまりすかれない感じの場所なんだろうな。
ただそれでもぜひ一回、ボーナスが入った時にでも食べてほしい。
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