人情味あふれるレトロな喫茶
東京の中央区といえば銀座を思い浮かべるだろうか。
銀座といえば古くからの商業の大都市、それでいて東京駅もすぐ近く、大サラリーマン街の港区新橋も目と鼻の先。
新宿を喧騒というならば、こちらは雑多というべきか、多くの車や電車が走り、人の通りもひときわ多い。
この忙しくなっちまった街の片隅にある人形町のGUCHIは忘れていた昭和がよみがえるかのような、古き良きカフェだ。
古っちいテントに店名がでかでかと書かれたこのGUCHIは
人形町A5出口、以前記事にしたきてれつの反対側に位置する。
お店の外には自転車が置かれ、その上にはCoffeeGUCHIという看板があった。
なんとも言えないこの木製の看板。
かわいらしいのでついつい写真を撮ってしまった。
さっそく店内に入って温まろう。
タイムスリップをしたかのような空間
こちらが店内の写真。
見ていただきたい、
このレトロ感を
古い、古いのにおしゃれだ。
どこかテレビにでも使われていそうなくらいのおしゃれでレトロ感あふれる店内、私はこういうのをよく朝の連続テレビ小説で見るぞ。
それにもかかわらず、メニューには(写真は忘れてしまった)カレーライスがあったりするあたりは、さすが人情の町といったところか。
本日のメニューは
メニューは意外と多かった。
アイスコーヒーやらカフェオレやらそういった洒落たものがあるが
やはり初めて訪れたときはブレンドだろう。
この日はちょっと寒かったこともあり、ブレンドで暖まりたい気分だ。
実食・・・というほどのものでもないけれど
これまたかわいらしいレトロなコップだこと。
全体的にこういう統一感でやっているのだろう。
ミルクの入れ物も非常に懐かしい、どこか暖かい空気さえ感じる。
飲んでいると、地元のおっさんがやってきた。
ドアを開けるなり
「まったくまいっちゃったよ」
なんて言いながら入ってくる。
おっさんがカウンター席の端に座ると
店長、いや、
ますたー(あえてひらがな)
って言ったほうがいいだろうか、が
「カフェオレでいいかい?」
なんていう会話。
これを下町と言わずして何を下町というのだろうかというやりとりじゃないか。
評価50点<100点満点平均30点>
コーヒー自体は酸味が強く、苦みの薄いコーヒーだった。
ブレンドなのでますたーの好みがこのタイプなのだろう。
まあ、コーヒーの味ですごい差が出るってことはそんなにない気がするが、やはりカフェというのは居心地重視だと思う。
その点、ここは人情という点でかなりいい。
おそらく巷にあふれる、本を読んだり勉強したり音楽を聴いたりするようなカフェではない。
どちらかといえば、「喫茶」にルビ振って「カフェ」である。
待ち合わせとかで使えたら最高にかっこいい。
ゆったり座ってレトロ感を味わいたいときにこの店に来るのがおすすめ。
ちょっとカレーライスも気になるところではある。