ダノンの挑戦、和セレクション
ダノンといえばヨーグルトだと思っていたが、コンビニのデザートコーナーで異彩を放っているのがこのダノンの和セレクションである。
初めて見たときは正直ダノンだとは思わなかった。
さてさて、この和セレクション、紹介文(引用元は下記サイト)を読んでみると
ダノンジャパンでは、数年間にわたって日本の伝統食材をテーマとする新たなヨーグルト製品の開発プロジェクトを進めてきました。特有のなめらかでクリーミーな味わいのヨーグルト発酵技法を持つダノンと、農産物の本質を追求する日本の農家様との両者の「こだわり」が結集し、この和セレクションが誕生しました。
とある。
数年間にわたって日本の伝統食材のテーマとするヨーグルト製品の開発をしてきたらしい。いや、すごいな情熱が。
数年間開発するなんて、最近あまりないだろうな。
さらにこのホームページを読み込んでいくとあまり見られないことが書いてある。
それが
また、ヨーグルトならではのヘルシーさにもこだわり、デザートでありながらも1カップ(90g)で110kcal未満を実現しています。
の部分だ。
カロリーを前面に出す商品紹介というのをあまり見たことがない。
おそらくかなりのこだわり部分なのではないか?
ちなみにホームページを読むとパッケージの黒はわびさびを意識しているらしい。
さあ、ダノンの自信作、とくと味わおうではないか。
実食
蓋を開けるとほうじ茶の甘いくて渋みのある香りが広がる。
驚いたのはヨーグルトと言いながら、
全くヨーグルトの色をしていない
ことだ。
目の前に広がるのはさながらほうじ茶の海である。
ゴロゴロと存在感たっぷりに埋もれているのは柿果肉というやつか。
さあ、海から柿を救いに行こうか
スプーンを指すとダノンヨーグルト特有のどろっとした感じにぶち当たる。
一口入れてみると
美味しい
しっかりとヨーグルトだ
甘いほうじ茶というより苦味と渋みを残したほうじ茶。
結構しっかりとほうじ茶がパンチを効かせてくる。
それでいて、うわ、ほうじ茶だっていう感じでもない。
ほうじ茶のえぐみというか嫌な部分は取り除いていて、それでいてほうじ茶の味をしっかり出してくるかなりおいしいぞ。
柿果肉はどうだろうか。
柿のねっとり感をそのままに、甘味が攻めてくる。
その後に柿の酸味が後味を締めてくる。
ヨーグルトの酸味も助けているのだろうか、甘すぎるとか渋すぎるとかそういう感じはない。
全体としてすごくうまくまとまっている。
いいぞ、うまいぞ、これ。
ほうじ茶と柿、ヨーグルトというなかなか出会わないトリオだが、
いざこうして出会ってみると、
このトリオしかない
と思わせるほどだ。
評価80点<100点満点平均30点>
驚きのおいしさだった。
ほうじ茶のデザートとしてもレベルが高いし、柿のデザートとしてもレベルが高い。
正直、どっかの美味しいレストランで出てきてもおいしいって言いそうだ。
大人風味だが、子供も満足という品だろう。
しかも一つでかなりの重量感。大満足の一品だ。
この丁寧さを忘れずに
もっともっと和セレクションはいろいろ試してほしい。