全身コンプレックス

全身体当たり系雑記ブログ

映画評 『ウエスト・サイド物語』1961年公開

ストーリー

 

f:id:kobito711:20181119204638j:plain

 

ダンス・音楽・演出、総てが秀逸! いつまでも愛され、映画史上に燦然と輝くミュージカルの最高傑作! ニューヨークのダウン・タウン、ウエスト・サイド。移民の多いこの街では、リフをリーダーとするヨーロッパ系移民のジェット団と、ベルナルドが率いるプエルトリコ移民のシャーク団が何かにつけ対立していた。ある日、ベルナルドの妹・マリアは初めてのダンスパーティに出かける。マリアはそこで一人の青年に心を奪われる。しかし、それは許されない恋だった。彼の名はトニー、対立するジェット団の元リーダーだった…。

 

評価 70点 

 

私はミュージカルというものがよくわかっていない。

はっきり言って苦手だ。なんというか演出過剰な気がしてしまう。

もちろん、私の感受性のなさが原因なのはわかっているのだが、それでもどうも構えてしまう。

 

例えば普通の映画。

脚本があり演出によってそれを盛り上げる。

なので、評価として「脚本がよかった」とか「見せ方がうまい」とかそういう評価を下すことができる。一方のミュージカルは「演出」が多いのだ。見るべきものに脚本と演出のほかに歌と踊りがプラスされるのだ。

 

しかも突然、歌と踊りが始まる。

エクスキューズがなしに始まるもんだから、見ているこっち側としては「あ、歌と踊りが始まった」と脳が思考停止する。

しかも、普段の生活で歌と踊りは感情表現としてはめったに使われない。

 

「悲しい」を表現するのに

通常なら顔をそむける、涙を流す、後ろを向いて歩きだす、といったような表現方法をとることが多いが、「歌う」という表現方法は日常生活ではないだろう。

 

あー悲しいな、、、そうだ!歌っちゃおう

という思考には、まずならない。

 

で、見ている側は「あれ、こいついきなり歌いだしたぞ?」っていう感覚が始まり

「あ、歌で悲しみを表現しているのか」と理解するという段取りが必要になる。

こういう言い訳を自分の中で生み出さなくてはいけないので、そのまま素通りさせてくれない感じがあり、苦手である。

 

んで、そういう面を除いて、この作品を見てみることにする。

ロミオとジュリエットのチンピラ版というべき作品で

それ以外にも人種問題だったり、アメリカのことだったりを歌や踊りで表現している。

 

脚本はロミオとジュリエットなので面白いし、踊りもそろっていたりするときれいだなーっと思ってみたりもする。

ただ、現代的にはよくある感じだなって思ってしまった。

あとやっぱりミュージカルなので、ちょこちょこなぜ踊る?ってどうしても思ってしまった。そういう点でこの評価である。

まあ、ミュージカルによってアメリカの銃社会だったり争いの考え方だったり、人種問題だったりを訴えていくのは、それこそアメリカのラップみたいな感じでもはや文化レベルにまで昇華された社会風刺なんだろうな、って思ったりもして興味深かった。

 

多分ミュージカルって同じ作品を二度三度見るのが前提で、そういうことができる上流階級の楽しみなんだと思う。

今後、じっくりミュージカル部分も楽しめる粋な大人になりたいもんだ。