シビ辛鶏白湯の美味さ
面構えはかわいらしいSKEメンバーが書かれている。
これだけで、写真集かと思い衝動買いしそうになるが、そういう方は一度とどまっていただきたい。なかなか辛いラーメンだ。
まあ、ラーメン評はあとにするとして、与太話。
SKE48というのをご存じだろうか。
AKBグループとして名古屋・栄を中心とするグループで、かなりの大所帯らしい。
チームもS,K,Eとそれぞれあったり、リーダがチームごとにいたりと複雑。
正直、誰が誰だか私はわかっていない。ファンの方には申し訳ないのだが、このラーメン部も誰が写っているのかわかっていない。
そのSEK48のラーメン部は「週に1回はラーメンを食べる」というメンバーで構成されたらしい。そんなメンバーが座談会形式で話し合った結果生まれたカップラーメンということらしい。
会議の様子というのが見られたそうだが、あいにく見ていない。申し訳ない。
こんなにっちもさっちもいかない状態だが、ラーメン評価に移りたい。
実食
後入れが一つだけというのは評価が高い。
正直、3つも4つも入れだすと面倒くさくなる。だんだん、
じゃあ最初からラーメン作ればいいじゃないか
という気さえしてくる。暴論だが。
んで、中太麺ということで5分間要する。
この待っている時間が意外と楽しい。
早く食べたいとか味の妄想をしたりする時間だ。
まずはスープを一口。
まろやかな鶏白湯をベースに、チリで辛味をつけ、ラー油と花椒を効かせた調味油で仕上げるシビ辛鶏白湯味
という評判通り、かなりのまろやかな鶏白湯だ。
だが、辛みが結構来る。
輪切り唐辛子がゴロゴロ存在しているせいもあって視覚にも辛い。しびれはあまり強くなく、ラー油の辛味か。
それでも鶏白湯を崩すことがないように慎重に作られたことがわかる。
なかなかおいしいスープになっている。
麺はもちもち食感の中太麺。
揚げた感じが残りつつもかなりのコシなので、食べ応えも十分といったところでおいしい。そして、スープと麺がよく絡む。食感がよくてずるずると行きたい感じになる。
次に具材だが、大きな卵がゴロゴロと存在している。
そのほか、挽肉、ニラ、輪切り唐辛子が存在感ある。
卵はふつう、ニラが特徴的か。
ニラが入っているせいで、台湾ラーメンのような味わいになるな。
評価 50点<100点満点平均30点>
なかなかおいしかったといえる。味全体としてはありがちになってしまったが、ニラを使ったり、シビ辛としてしっかりとチャレンジ精神が見えたところもよい。
このラーメン部はきっと本当にラーメンが好きなんだろうな、ということが分かった。
ただ、表現したい味だったのかが難しい。
進化系といえるのか、シビはどこに行ったのか。
脇に逸れようとして、逆にオーソドックスになってしまっていないか?
国道から外れようとして、また別の国道を走っていないか?
座談会まで開いたのだから、美味しいラーメンを作りたいという気持ちがすごく伝わった。その結果、味わいとしてはかなりレベルの高いものになった。
だが、その裏側心理として進化したいという思いだったり、せっかくだから面白いものを作りたいという企画ではなかったのだろうか。
もっとその部分を前面に出してもよかったような気がする。
SKE48ラーメン部の活躍を願い、次回作で方向性を見たいという思いから今回の祭典にさせていただいた。
本当に次回作を頂きたい。