本日は、ローソンベーカリーから発売中の黒いメロンパンを食べてみたい。
私がメロンパンといって思い出すのは学生時代。
当時お金のない私は、毎日学食に行く友人達を横目で見ながら一人校内のベンチでメロンパンを齧っていた。小人がゆえにバイトができず、自由に使えるお金もないためにお昼ご飯は毎日メロンパンだった。
あるときは1週間もの間、お昼ご飯を食べずに我慢してお金をためて
翌週にたった一日だけ、チョコチップメロンパンへとグレードアップさせて食べるという楽しみもあった。
泣けてくる。
私にとってはメロンパンはその金なし学生時代を思い出せる味なのだ。
さてこのメロンパン、基本的な構造として
上部にビスケット生地(クッキー生地)、その下にパン生地があるというのが大きな特徴だろう。そのため、外はカリカリで中はふわふわというのが望ましい。言わずもがなだが、ノーマルメロンパンにはメロン成分はない。
あくまで、メロンっぽい形だからという説(複数説有)でメロンパンと呼ばれている。
たまにメロンクリーム入りとかがあって初めてメロン成分がいる。
そんなメロンパンが黒く進化してみた。
HPを見ると
"ココアパウダー入りのしっとり食感のパン生地に、ミルクチョコチップ入りメロン皮を被せて焼き上げ、チョコホイップクリームをサンドしました。チョコホイップはベルギーチョコ入りのチョコソースを使用しており、チョコ風味豊かな味わいです"
とのことだ。
最初、お菓子かと思った。
だってこの紹介文だとお菓子っぽいじゃん。
菓子パンって言葉もあるし、お菓子もパンも境界線があいまいだけど。
菓子の中でパンだったら菓子パンとしよう。
そういや菓子パンとパンの境界線ってどこだろう。
例えばフランスパンや食パンを菓子パンだ、という人は少ない。
いや、ごめん、これはあくまで私の中の常識だが。
生地の問題だろうか、だれか詳しい方がいらっしゃったら教えてください。
クッキー生地とパン生地が織り込まれているので分類上メロンパンだし、チョコレートのパンは多数あるので、これはパンである。そして多分菓子パンである。
問題ない、まったく間違いない。
ということで菓子パンたる黒いメロンパン、いただきます。
実食
まずご覧いただきたいのがこのインパクトである。
真っ黒。墨でもこぼしたかと思うくらいに真っ黒。
メロンパンの迫力で真っ黒なもんだから、かなりの迫力だ。
クッキー生地をつついてみる。
カリカリ具合は触感でも感じられる。
そして一口。
思ったよりメロンパンしている。
ああ、確かにこれはメロンパンだ、と思うくらいにはメロンパンである。
食べているうちにだんだんと外がカリカリで中はふんわりならなんでもメロンパンナんではないかという錯覚さえ覚える。いっそパイの実とかもメロンパンになりそうな定義だ。
さてお味のほうは
チョコホイップは甘すぎない。むしろややビター寄りだ。
そして、何よりチョコホイップが多すぎない。
これは食べやすさが上がる。ホイップをビター寄り甘さ控えめにすることで全体的に甘すぎる感じはなく、あくまでもパンというテイストを崩していない。
どこでチョコが出てくるかといえばチップとココアパウダーだ。しっかりとチョコ味がしておいしいのだが、なんだろう。チョコが強すぎることはない。
あくまで主体はメロンパンと思わせる出来栄えで、思わずうなる。
食べ進むと重量感に驚く。かなりお腹いっぱいになる。
評価60点<100点満点、平均は30点>
かなりおいしかった。
主食としても遜色なく、それでいてチョコを忘れないチョコ系パンの一つの形を見出した。
本作は、チョコの分類を「濃厚」か「濃厚でない」かの2分類にしたとき、「濃厚でない」になる。昨今の生チョコやらチョコソースといった濃厚チョコを食べたい人は、このチョコ感では満足できないだろう。
この製品のターゲットはチョコのパンでややチョコが強いパンを食べたい人向け、というのが正しい。
チョコチップクッキーをパンにした、
という味を思い浮かべていただければおそらく伝わる。
あれがチョコかと言われれば難しいだろう、そんな感じだ。
ちなみにブラックコーヒーとの相性が抜群だった。
300円で得られる満足感としてはかなりレベルが高い。
値段も含めてのこの評価だ。